誰でもログインなしで使える「パブリックモード」の設定と集客活用
ログイン不要でLPの訪問者が誰でも試せる「パブリックモード」の設定手順と、問い合わせ増加・集客への活用法を解説します。LPからの離脱を防ぎ、まずは広く使ってもらうための設定方法と運用上の注意点も詳しく説明します。
Web サイトに辿り着いたお客様の多くは、まだ名前もメールアドレスも教えたくない段階にいます。
「ちょっと聞きたいだけなのに、会員登録?」と感じた瞬間、お客様はブラウザを閉じてしまいます。
Socrates の「パブリックモード」は、ログインも会員登録も不要で誰でも AI と話せる状態を作る機能です。
フォームを埋める前のお客様を逃さず、対話の中で温度感を上げてから会員登録や予約へ自然に誘導するための、集客フェーズの設計図を提供します。

パブリックモードが効く 3 つの場面
1. LP やトップページの離脱防止
Web 広告から流入したばかりのお客様は、サービスへの理解がまだ浅く、不安を抱えています。「自分に合うか分からない」「料金感だけ知りたい」というレベルの温度感です。
フォーム送信や電話を求めるのは、この段階のお客様にとって心理的ハードルが高すぎます。パブリックモードを画面隅に置いておけば、名前もメールも入れずに最初の一問を投げられる状態を作れます。
この「低摩擦な入り口」が最初の接点になり、会話の中でお客様自身が課題を言語化し、サービスへの理解が深まります。LP の離脱防止だけでなく、温度感の醸成に時間をかけられるという点で、パブリックモードは長期的な集客設計の土台になります。
2. 検討フェーズの「比較」を自社で受ける
お客様は他社サービスと比較しています。比較の起点が「他社の Web サイト」ではなく「自社の AI チャット」になることで、検討フェーズの主導権を自社側に取り戻せます。
AI への指示文で「他社サービスを名指しせず、自社の強みのみを答える」「比較質問にはまず自社のユースケースを示してから答える」といった応対指針を設定できます。
3. 既存ユーザー向けの「気軽な質問窓口」
会員登録済みのお客様も、簡単な質問のたびにログインするのは面倒です。「営業時間って何時まで?」レベルの質問はパブリックモードで受け、深い相談だけ会員モードへ誘導するという二段構えが現実的です。
パブリックモード運用の 4 つのポイント
機能1. 公開設定とアクセス管理
管理画面で「パブリックアクセスを許可する」をオンにするだけで、URL を知っている人なら認証なしで AI と対話できます。許可ドメイン設定により、自社の Web サイト以外で埋め込まれた場合にチャットを表示しない設定も可能です。
機能2. ティア機能で「コスト爆発」を防ぐ
不特定多数が使えるということは、悪意のあるユーザーが大量にメッセージを送るリスクもあります。ティア機能で利用回数に上限を設けておけば、コスト面の安全装置を維持しながら開放できます。
機能3. ファイル添付制限のデフォルト無効化
パブリックモードでは初期設定でファイル添付が無効化されています。不特定多数が画像や PDF を投げてくると、クレジット消費が膨らみセキュリティリスクも上がるためです。
自社の運用方針として「初診の症状画像を受け付けたい」など明確な目的がある場合のみ、管理画面から添付を許可する運用が安全です。ファイル添付は通常の 2 クレジット消費になるため、コスト設計の際は試算に含めてください。
機能4. 会員登録への自然な誘導
AI への指示文で「対話が深くなってきたら、メールアドレスでの会員登録を案内し、過去の対話を保存できることを伝える」というガイドラインを書き込めます。パブリック → 会員 → 予約の 3 段階導線が、対話の自然な流れの中で作れます。
導入時の運用ステップ
- ① 公開向けナレッジの整備
会員限定の情報や、機密度の高い社内情報をナレッジから外し、誰が見ても問題ない情報のみを公開モード用ナレッジとして登録します。 - ② ティア機能で利用上限を設定
1 日あたりの質問数、1 セッションのターン数を見積もり、コスト想定の範囲内で上限を設定します。 - ③ 会員登録への誘導タイミングを設計
AI への指示文に「具体的な料金見積もり・予約意向が見えた時点で会員登録を案内する」など、誘導の条件を明示します。
よくある質問
Q1. パブリックモードと会員モードは併用できますか?
はい。同一テナント内で両方を運用し、Web サイト上はパブリックモードで広く開放、会員登録後はより深いナレッジにアクセスできる設計が可能です。
Q2. コストはどう試算すればよいですか?
パブリックモードでは想定 IP 数 × 1 日あたりの平均ターン数で見積もります。ティア機能の上限設定により、月額コストの上限をハードに固定できます。
Q3. 悪意のあるユーザー対策はどうしますか?
レートリミット (利用回数の上限)、許可ドメイン制限、ファイル添付制限の組み合わせで対策します。攻撃的な発言は AI への指示文で受け流す設計も可能です。
Q4. 個人情報は AI に渡したくないのですが?
AI への指示文で「クレジットカード番号・銀行口座・パスワードなどの機微情報を求めない、入力されても保存・出力しない」というルールを明示できます。
Q5. 会員登録なしの対話履歴は残りますか?
パブリックモードでも対話ログはテナント単位で蓄積され、ブロードリスニングの分析対象になります。ただし個別の顧客として識別されるのは会員モードのみです。
Q6. ティア機能でパブリックモードのコストを細かく制御できますか?
はい。ティア機能ではパブリックユーザーに対して 1 日あたりの質問回数上限や、1 セッションのターン上限を設定できます。コスト管理の観点から「パブリックユーザーには 5 ターンまで」のような制限を設けることで、サービスを広く開放しながらコストの上振れを防ぐことが期待できます。
Q7. パブリックモードから CRM(会員)モードへのスムーズな移行はどう設計しますか?
AI への指示文に「お客様が具体的な相談(見積もり・予約・個別サポート等)に入ったタイミングで、会員登録のメリット(対話履歴の保存・より詳細なサポートへのアクセス)を案内する」という誘導フローを記述します。CRM モードでは会員ごとの履歴が蓄積されるため、次回以降の対話品質が向上します。パブリックで接点を持ち、CRM で関係を深めるという二段階の顧客育成設計が可能です。
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「まずは話してみる」という体験が、温度感の柔らかいお客様を引き止める最大の武器になります。
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導入前に決めておきたいこと
ログインなしで使えるパブリックモードは、初回相談のハードルを下げる機能です。公開範囲と収集する情報を絞ることで、気軽さと安全な運用を両立できます。
サービスページでは匿名で概要を案内し、予約や個別相談の段階でだけ必要な情報を確認する構成にすると、最初から入力を求めるより会話を始めやすくなります。 重要なのは、機能を有効にすることではなく、誰がどの情報を更新し、どの相談を人へ渡すかを運用として決めることです。
最初に整理するチェック項目
- ✅ AIに任せる相談と、担当者が判断する相談を分ける
- ✅ 回答の根拠になる情報と、その更新担当を決める
- ✅ お客様が次に取る行動を、各会話の最後に一つ用意する
- ✅ 誤回答・未解決・有人引き継ぎを確認する方法を決める
小さく始める実装手順
最初からすべてのケースを自動化する必要はありません。対象を絞り、設定した内容が実際の会話で機能するかを確認してから範囲を広げます。
- 1. 公開するページと、公開しない管理情報を分ける
実際の設定では、担当者が判断できる言葉に置き換え、設定後にテスト質問で確認します。 - 2. 最初の質問では個人情報を求めず、目的と困りごとを聞く
実際の設定では、担当者が判断できる言葉に置き換え、設定後にテスト質問で確認します。 - 3. 回答できない領域と有人相談への切り替え条件を設定する
実際の設定では、担当者が判断できる言葉に置き換え、設定後にテスト質問で確認します。 - 4. 公開後の会話ログを確認し、誤解を招く表現を修正する
実際の設定では、担当者が判断できる言葉に置き換え、設定後にテスト質問で確認します。
テストでは、理想的な質問だけでなく、情報が足りない質問・言い換え・複数の要望が混ざった質問も使います。回答できない場合に、無理に答えず確認質問や有人対応へ切り替えられることまでが導入の完了条件です。
運用で見るべき指標
記事のテーマに関係する成果だけでなく、会話の品質も一緒に確認します。最低限、会話数、目的の回答まで進んだ割合、未解決になった質問、有人引き継ぎの件数を同じ期間で見てください。
数字が悪いときは、いきなりAIの性格やプロンプト全体を変えず、どの質問・どの案内・どのリンクで止まったかを一つずつ確認します。原因が情報不足ならナレッジを、導線の問題なら質問順序を、判断が必要な相談なら引き継ぎ条件を修正します。
失敗しやすいパターンと直し方
パブリックモードを有効にしただけで集客できるわけではありません。入口ページに相談できる内容を明記し、回答の最後に次の行動を一つだけ案内してください。不要な個人情報の入力を求めないことも重要です。
もう一つの失敗は、設定した人だけが内容を理解し、現場の担当者が修正できない状態です。変更した理由・対象範囲・確認したテスト質問を短く記録し、更新担当が同じ手順で見直せるようにします。
反対に、すべてを有人対応へ戻す必要もありません。AIが安定して答えられる範囲を残し、判断が必要な境界だけを人へ渡すことで、品質と効率の両方を調整できます。
よくある質問
Q1. 最初からすべての問い合わせをAIに任せるべきですか?
いいえ。頻度が高く、回答の根拠が明確な相談から始めます。個別判断や契約に関わる相談は、必要な確認事項を示して担当者へ引き継ぐ設計が安全です。
Q2. 設定を変更したら、何を確認すればよいですか?
代表的な質問、情報が不足した質問、回答できない質問の3種類でテストします。回答内容だけでなく、次のリンクや有人対応への切り替えが意図どおりかも確認してください。
Q3. 既存のナレッジはそのまま使えますか?
そのまま登録するのではなく、古い情報・重複・条件付きの説明を整理してから使います。回答の正本と更新担当を決めておくと、後から修正しやすくなります。
Q4. AIで対応できない相談はどうすればよいですか?
対応できないことを明確に伝え、担当者へ渡すために必要な情報と相談方法を案内します。曖昧な回答を続けるより、引き継ぎ条件を明示する方が信頼を保ちやすくなります。
関連ガイド
- Webサイトへの埋め込み:今回のテーマと一緒に確認しておきたい関連ガイドです。
- スクールでの活用例:今回のテーマと一緒に確認しておきたい関連ガイドです。
- 問い合わせ対応の自動化:今回のテーマと一緒に確認しておきたい関連ガイドです。
判断に迷ったときの優先順位
運用中に「AIで答えるか、人へ渡すか」を迷った場合は、まず安全性と正確性を確認し、次にお客様が今必要としている情報を考え、最後に自動化による効率を検討します。効率を優先して誤案内を残すと、後から修正するコストが大きくなるためです。
- 事実確認が必要な内容や個別判断は、根拠を確認できなければ担当者へ渡す
- 回答できる内容でも、条件によって結論が変わる場合は確認質問を先に置く
- 同じ質問が繰り返される場合は、回答を増やす前にナレッジの正本を見直す
- 成果が下がったときは、会話数だけでなく未解決と離脱の位置を確認する
担当者へ引き継ぐ情報テンプレート
有人対応へ渡すときは、会話全文をそのまま送るのではなく、次の情報を短く整理すると担当者がすぐ対応できます。項目は業務に合わせて減らして構いませんが、何を相談し、どこまで確認し、次に何を望んでいるかは残します。
- 相談の目的:お客様が解決したいこと
- 現在の状況:利用中のサービス、検討段階、発生している問題
- 確認済みの情報:AIが案内した内容と、お客様の回答
- 未確認の事項:担当者が追加で確認する必要がある点
- 次の希望:電話、メール、予約、資料送付などの希望する連絡方法
公開後7日間の見直し
公開直後は、成果が出たかだけでなく、想定外の質問がどこで発生したかを確認します。1日目は自分で代表質問を試し、3日目は未解決ログを分類し、7日目に回答・導線・引き継ぎ条件のいずれを直すかを決めます。変更した箇所とテスト結果を記録しておけば、次の更新で同じ原因を調べ直さずに済みます。
- 代表質問と境界ケースを実際の画面で確認する
- 未解決・離脱・有人引き継ぎの会話を原因別に分ける
- 最も影響の大きい1箇所だけを修正する
- 修正前と同じ質問で再テストする
- 変更日・変更理由・確認者を運用記録に残す
導入判断のための確認質問
ログインなしで使えるパブリックモードは、初回相談のハードルを下げる機能です。公開範囲と収集する情報を絞ることで、気軽さと安全な運用を両立できます。この方針を実際の業務へ取り入れるか判断するときは、機能の多さではなく、今ある問い合わせのどこを改善したいのかを先に確認します。目的が曖昧なまま設定を増やすと、導入後に成果を測れず、回答の修正も場当たり的になりやすいためです。
担当者間で合意しておく質問
- この仕組みで、最初に減らしたい作業や解消したい不安は何か
- お客様が自分で解決できる範囲と、専門家の判断が必要な範囲はどこか
- 回答の正しさを確認できる資料や画面はどれか
- 情報が古くなったとき、誰が、どの頻度で更新するか
- AIから担当者へ渡すとき、担当者が最初に知るべき情報は何か
- 公開後に改善の優先順位を決める人は誰か
現場で使う運用メモ
設定を公開した後は、回答の内容だけでなく、その回答がどのページや会話の入口から始まったかも記録します。同じ質問でも、初回訪問者と既存のお客様では必要な説明が変わることがあります。入口、質問、回答、次の行動を一組で残すと、どの部分を直すべきかをチームで共有しやすくなります。
また、改善のために個人情報を必要以上に保存しないことも重要です。分析に必要な項目だけを定め、閲覧できる担当者と保管期間を決めます。不要な情報を集めない設計は、運用負担を下げるだけでなく、お客様へ説明するときの分かりやすさにもつながります。
更新時には「何を変えたか」だけでなく、「なぜ変えたか」「どの質問で確認したか」「変更後に何を観察するか」を短く残します。将来、数値が変化したときに原因を追跡でき、別の担当者へ引き継ぐ場合も判断の背景が失われません。
改善前後を比べる方法
改善の効果を確認するときは、変更前と変更後で対象期間や質問の条件をそろえます。会話数が違うだけで良し悪しを判断せず、目的の回答へ進んだ割合、未解決になった割合、担当者へ渡った割合を同じ単位で比較してください。短期間の結果だけで結論を出さず、想定外の質問が増えていないかも確認します。
- 改善したい会話の種類と、観察する期間を決める
- 変更前の代表的な質問と指標を記録する
- 一度に変更する要素を一つに絞る
- 変更後に同じ質問と境界ケースで確認する
- 結果と次の仮説を記録し、次回の改善につなげる
数字が上がっても、回答の分かりにくさや引き継ぎの遅れが増えていれば、品質が改善したとはいえません。お客様が次の行動へ進めたか、担当者が状況を理解して対応できたかまでを確認して、記事で紹介する手順を自社の運用へ合わせて調整してください。